2017年3月11日土曜日

#Nutanix エンジニアの育て方

こんな記事を書いていいのかとも思いましたが(笑)

あくまで個人的な発信の場所なので書こうと思います。

パートナー向け、というつもりで書いています。


ここ2年くらい、少しずつ部内のSEを育ててきて、

今ではNutanixに関わるエンジニアは、

30名ほどまでになりました。

この1年で10名以上育ててきたので、

その時のやり方です。

大きくは、
 ①概念を学んでもらう
 ②触って理解を深めてもらう
 ③実際の案件にトライしてもらう
というプロセスです。

ちなみに新規にパートナーになる場合で、

「まだ実案件ねーよ」

という場合は、検証案件を作って、

自社検証とかしてみるといいと思います。

3Nodeを検証機で買うのはそんなに高くないですし、

今後の育成にもGoodです。


まず初めに、①概念を学んでもらう、です。

製品としての考え方をまずは知ってもらわないと、

あとの学習を進める上でスムーズにいかないので、

まずはここから着手します。

最も始めに活用できるリソースとしては、

Nutanixさんが開催されている、

パートナー向けのSE勉強会です。

ここは初めてNutanixに関わる方を対象とし、

プロダクトの考え方など、全般的に理解することができます。

前提知識として、仮想化というものは知って参加したいですが、

基本はこの勉強会で抑えることができると思います。

ちなみに一番最後に最新情報も案内されますが、

初めての方は、ざっくり程度に聞くことをおススメします。

今後実装される話と基本で学んだことと

混ざってしまう場合もあるからです。

ビジョンを持ってやっている会社なんだと

理解する程度にとどめるのが得策。


さて、概念を学ぶ編でやっておきたい次のことは、

自社に帰って誰かにNutanixを説明してみる、です。

ぜひアウトプットしてみてください。

あやふやになっていることを、炙り出せますよ。

他に概念を学ぶ上でトライできることは、

パートナーポータルから受講できる、e-learningの講座です。

理解を進めるのに、確認テストなどもあるので、

NPSRをまずは受けてみてください。(要パートナー契約)



さて、次の②触って理解を深めてもらう、です。

Nutanixのディストリビューターである、

・東京エレクトロンデバイスさん

・ソフトバンク コマース&サービスさん

・ネットワールドさん

(掲載順は、ディストリビューターとしての契約順です)

という3社さんが、ハンズオンセミナーを、

それぞれ開催されています。

3社それぞれでプログラムはあるものの、

各社保有の検証機を使って、

ハンズオンを開催されていますので、

ぜひ活用してみたいところ。

エンジニアさんが講師をされ、少人数開催となるので、

この時技術面の話を色々と聞くことができます。

ハンズオンは①の座学をすっ飛ばして、

最初から参加する手もありますが、

効果的に活用する意味では、理解して触ってもらう方が、

ハンズオンをする意味がより出てきますので、

ここに位置づけています。


またハンズオンでの理解を踏まえて、

②触って理解する延長戦に位置付けたいのが、

Nutanix Administration Courseの研修。

グローバルナレッジさんが開催しているものです。

https://www.globalknowledge.co.jp/reference/nutanix/index.html

座学とハンズオンが入っているので、

ここまで書いた内容をすっ飛ばして受けるのもよいですが、

有償研修ですので、せっかくの機会を効果的にするために、

前段のステップをへてから、

この研修を受けてもらう方が効果的だと思います。



最後に③実践ですが、こちらは説明するまでもないですね。

案件がないよ、という話であれば、

最初は老舗のリセラーさんにくっついて

案件トライしてみるのがいいかもしれません。

自社顧客向けにリセラーさんに入ってもらって、

案件経験をしてみる、ということです。

これで大体、案件は理解できると思います。


かなりNutanixの中の人であるような記事を書きましたが、

決して中の人ではありません。今のところ(ぇ



今回は、以上です。

2017年3月7日火曜日

NX?HX?XC? どのモデルで #Nutanix を買うのか?

初めに答えを言ってしまえば、

個人の好みの問題です(笑

VDIの世界で、PCoIPかHDXかみたいな

宗教論争していたのに近い気がしています。


念のために、NX、HX、XCを以下に定義しておきます。

NX:Nutanixさんオリジナルブランドの機種。
  HW自体は(現在は)Supermicro製のHWを使い、構成されている。
  現在は、1k,3k,6k,8kの4シリーズを軸に展開される。

HX:LenovoさんがNutanixのソフトウェアをOEM供給してもらい、
  自社のSystem xサーバに組み込んで提供しているもの。
  こちらは1k,3k,5k,7kといったオリジナルに似たラインナップで展開されている。

XC:DellEMCさんがNutanixのソフトウェアをOEM供給してもらい、
  自社のPowerEdgeサーバに組み込んで提供しているもの。
  こちらは400,600,700シリーズで展開。



どれも基本的にはNutanixのソフトウェアを搭載しているので、

仮想環境側から見れば大差がないですが、

HW側やサポート面の違いは意識する必要があります。


HW面でいくと、HXは特にSystem xベースのHWの作りである為、

HWのステータスランプや予兆検知など、

HWの故障に強い仕組みを持っていたりします。

※HX3710はThinkServerベースなので、上記は該当しません

XCはSATA-DOMのリセット用にSDカードに工場出荷時の

情報を持っていて、読み込ませることが可能です。

また、HXやXCでは従来の1U2Uサーバをベースにしているので、

基本的に100V電源で利用可能な点もあります。

※NXも1Uモデルはあります。

その他細かいので記載はしませんが、

搭載できるDISK本数なども異なっている為、

同じ台数でも搭載可能なリソース量は異なったりします。


保守面で言えば、

NXはNutanixさんが独自でHW保守網を展開している一方、

HXやXCは既存のx86サーバをベースにしているので、

既存のサーバ保守網を活用しています。

サポート窓口はNXはNutanixさんのサポート窓口で、一括対応となります。

HXは一時窓口はIBM保守と同じですが、

そこからディスパッチされて、

場合によってNutanixさんの窓口も動くというようなことがあります。

XCはDELLEMCさんの窓口一括対応になりますが、

逆にNutanixさんのサポートは出てこないので、その点が気になります。



こんな感じで、挙げるとキリがありません。

一長一短ある為、自分が提案する時は、

常に要件を見ながら選択をするようにしています。

一長一短ある為、自社でどの観点にこだわるか、

という点は、選択において重要なため、

自社が重要視する要件に優先順位をつけ、

提示することは忘れないでください。

冒頭、好みの問題といったのは、

この優先順位が人・会社によって異なる為です。

優先順位次第でどうとでもいえる為、

最後は好みの問題、ということです。



今回は以上です。

2017年3月4日土曜日

スケールアウトファイルサーバをHCIで。

Nutanixの記事です。

最近のNutanixでは新しく、

Acropolis File Serviceというファイルサーバ機能が

実装されてきました。

これは従来のNutanix環境上に、

スケールアウト型のファイルサーバ用仮想マシンを立て、

ファイルサービスとして実装する

というアプローチをとっています。

Nutanixでは、通常コントローラとなるVMがありますが、

これとは別にファイルサーバ用のVMが別にデプロイされます。

これはGUI上でパラメータを入れると、

ポコポコっと自動的にデプロイされ、

使えるようになります。


ここで注目すべきは、スケールアウトするということです。

必要な容量は箱を足し、

性能が必要ならゲートウェイとなる

ファイルサーバVMを追加することができます。

実はありそうで無かったスケールアウトファイルサーバ。

アイシロンとかありますが、

あれ、かなり高額で、なかなかハードルが高い。

対してNutanixの方はおそらく半額とかで実装できそう。

これは朗報。

大容量、拡張性を必要とするようなところでは、

大活躍する予感があります。


まだAOS5.0からのGAだったんで少し心配でしたが、

AOS5.0.1とマイナーバージョンも出てきて、

少しずつこなれてくると思います。

何よりこれまでデータロストは無かったNutanixなので、

比較的安心してトライできる印象です。

今後に期待!


今回は以上です。