2018年12月13日木曜日

#Nutanix Xi Frameを触ったことない人がFrameへの期待を語る何か

本記事は Nutanix Xi Frame Advent Calendar 2018 12月13日分の記事です。


今回は、急遽参戦することになった、
Xi Frameに関する話題です。

投稿日前日にいきなり投稿することになったことと、
実はAirなFramerなため、
Frame解説しちゃうぜ的な何かはお届けできませんが、
ご容赦くださいませ。

ですので、Frameの説明聞いたり解説読んだりした
ユーザとしてこんなことが期待できそうかなという点を、
自分なりの視点で書き連ねてみようと思います。


1.働き方改革と情報システム部門の悩み
まずはXi Frame関係ないところから。

日本国内では働き方改革が盛り上がっており、
仕事の効率化のために出先でワークができるようにしたり、
そもそも在宅での働き方を認めようという流れが強くなっていますね。
それを裏付けように、総務省・経済産業省が連携して開催する
テレワークデイズの参加状況を見てみると、
第1回目の2017年は、約950団体・6.3万人
第2回目の2018年は、1,682団体、延べ約30.2万人
と順調に拡大していることが見て取れます。

政府が発表しているIT国家創造宣言でも
テレワークの目標比率が具体的に明記されており、
今後の東京オリンピックを見据えて、
ますます拡大するものと推察されます。

そんな社会背景において、
安全に仕事をできるような仕組みを提供する要求が
情報システム部門には下りてくるわけで、
その手段の一つがVDIですね。

VDIの導入自体はもはや一般化しているものの、
エンドユーザにとって悩みがないわけではありません。
例えば次のようなことが挙げられます。

①まとまった規模の導入が必要
②読めない需要の変動
③VDI基盤の運用の負担
④レスポンスとユーザからの問い合わせ
⑤冗長性の考慮をし過ぎた結果の、高コスト化

顧客の環境によって課題の方向性は様々ですが、
上に挙げたようなケースは
比較的あるのではないでしょうか。

全体的に何とかしようと考えると、
やはりわかりやすい解決策としては、
外部のサービス=DaaSを活用できないか、
ということで、DaaSへの期待が高まります。


2.DaaSへの期待と現実

様々課題があるところを、
ある程度DaaSで解決できないかと
問い合わせをしてみた方も多いはずです。

確かにDaaSを採用することで、
・基盤のアーキテクチャを気にしなくてよい
・基盤運用からの解放
・足りなくなったら増強のリクエストをすれば、
 短期間で足してもらえ、SIは発生しない
・数台規模の小規模からも足せる
・専門家のヘルプが受けられる
・高速化のチューニングがしてあるので、
 レスポンスも良さそう
といった点の期待値もあるのではないでしょうか。

で、現実はといえば、
・まとまった規模での増設しかできなかった
・数台規模での増設ができない
・パフォーマンスがむしろ悪かったり、
 性能が安定しないケースがある
・運用のサービスレベルが悪く乗り換えたいが、
 サービスにロックインされてしまい、
 乗り換えできなくなるリスクがある。
・基盤の設置場所が遠く離れており、
 サーバ環境も考えるレスポンスの懸念がある
・1台単位の利用ができる場合、大規模になると
 むしろ高コストで利用できない
・GPUが使えない
というようなところで、
DaaSの採用を断念したケースもあるのではないでしょうか。

つまり、DaaSに期待を寄せつつも、
期待と現実のギャップから実際の採用に至ってこなかった
という事実はあるのではないでしょうか。


3.Xi Frameへの期待
(ここまでが長かったですが・・・・)
DaaSの現実を踏まえつつ、
もしかしたらそのうちのいくつかを解消してくれるかもしれない、
Xi Frameへの期待を書きたいなと思います。

①特定プラットフォームへのロックインリスク回避
単純なクラウド基盤でもそうですが、
特定のサービスだけに依存すると、
様々な面でのリスクを負う可能性があります。
その為、経営者としての観点で言えば、
リスクヘッジのために選択性を常に持つことが重要となります。

特に大手のサービスとなるほどロックインの仕様が強く、
選択性を阻害する仕掛けとなっています。
その点で、Xi Frameはプラットフォームの選択性を持っている為、
万が一の際にも他の選択をする余地があり、
リスクヘッジをする有力な手段ではないかと期待できます。


②小規模から大規模まで、シーンに応じた基盤の選択ができる
現時点ではAWSとAzureへの対応ということですが、
将来的にはNutanixのオンプレミス環境も
デプロイ対象として利用できるようになるようです。

つまり固定的な数はオンプレミス、
変動分はクラウドのリソースを一時的に、
というハイブリッドDaaSを構築できるようになります。
例えば安定した性能を発揮する必要があったり、
コスト面は抑えたい、変動の少ないものは
オンプレミス上に展開し、
プロジェクトなどによる一時的なデスクトップの調達など、
長期性がないと思われるものなどに、
クラウドのリソースを活用する、
といったやり方ができるわけで、
まさにいいとこどりです。


③サクサク動いてキレイなVDI
VDIと言えば、以前より如何に狭帯域で
利用できるかというところに主眼が置かれ、
それに適したプロトコルかどうか、
という観点で話がされてきました。

一方で、モバイル通信は4G全盛時代。
もうすぐ5Gになろうとしています。
下手な固定回線より速度が出るかもしれない
環境に変化してきました。
またユーザのすそ野も広がった結果、
パフォーマンスへの要求も厳しくなってきており、
それらが従来の方式で対応できるか、という話です。

Xi Frameのデモを以前見ましたが、
驚くほどスムーズに動いていました。
イベント会場のそれほど速くないであろう
インターネット回線を使い、
まるでローカルで使うかのような
Google Earthの滑らかさは驚愕のひとこと。

Xi FrameをDaaSと捉えるのではなく、
実は現在の事情に合った新しいVDI基盤の
ソフトウェアが出てきたと考えて、
普通にVDI製品としてその快適なユーザ環境を評価して、
選択肢に入れてもよいのではと感じました。


長くなってしましましたが、
3点ほど、Frameへの期待を書き連ねました。
まだ買収して間もない為、
Nutanix全体の戦略や仕掛けとどう統合されてくるのか、
どういった世界観を示してくれるのかは、
もう少し様子を見る必要があります。

冒頭には書きませんでしたが、
実は私、(株)ワーク・ライフバランス社の
認定ワーク・ライフバランスコンサルタントだったりしまして、
企業様の働き方改革のお手伝いを
させていただいたこともあります。

そんな日本の働き方改革を応援する立場としても、
Xi Frameの新たな力が、
日本のテレワークを支える新たな仕組みの一つとして、
次世代の可能性を示してくれることに期待し、
今回の投稿を締めくくろうと思います。

今回の投稿は以上です。

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