HCIを検討する人も多いかと思いますが、
それほど大きなリソース環境は必要ないので、
最小構成を取りたいと思っている方もいらっしゃるのではと思います。
ある意味最小構成から始めて、よければ段階的に大きくしていく
ということはHCIの有効的なシナリオです。
で、最小構成は?とベンダーさんにリクエストしてみると、
Nutanix:3ノード~
Simplivity:2ノード~
vSAN:2ノード~
と回答が返ってくることでしょう。
これはこれで正しい回答なのですが、
よくよく確認してみないとこんなはずではなかった
となるので、注意が必要です。
まずSimplivityですが、
確かにSimplivityのリソースノードとしては、
最小構成2Nodeなのですが、
Arbiterと呼ばれるサービス監視に使われるノードが存在し、
これは物理的に別サーバである条件がある為、
結果として物理サーバは3台必要となります。
Arbiterは他のノードのように仮想化する
わけではないので安いサーバ構成をとることはできますが、
物理的には存在しますので、
物理的なサーバが2台です、というと実は嘘になります。
次にvSANに目を向けてみると、
ベンダーさんが出している構成で、
確かに2ノードのものがありますが、
よくよくVMを見てみるとこちらも
Witness仮想マシンというものが存在していまして、
サービスの正常稼働の為に必ず稼働させる必要があります。
これはネットワーク的に障害が起こった
スプリットブレインの状態で、
どのノードが正常か判断する第3者が必要であるため、
という存在なのですが、
同じノードの中に入れていいのかは疑問を投げかけたくなる
最小構成案です・・・これサポート対象なのだろうか・・・?
ということで、これら2つの製品の”最小構成2ノード”は
額面通りに受け取ってよいのかというと、
そうではないことがお分かりいただけたかと思います。
そもそも最小構成にする意図は、
予算的なものであったりするかと思いますが、
価格面では実際箱の数だけで決まるものではないところもあるので、
ちゃんと比較してみればと思います。
最後に、比較の際ですが、
価格以外にそれぞれの長所短所の情報をしっかり収集してみてください。
買ってからこんなはずではとならないように・・・。